株式会社平山では、技術者の派遣だけではなく、「マニュアル翻訳」という分野でも、多くの社員をクライアント企業様へ派遣しています。翻訳業務の中でも、「マニュアル翻訳」はエキスパートなスキルを要求される分野といえます。今回は「マニュアル翻訳」に対する実情や、平山の想いについてお伝えします。

「マニュアル翻訳」が重要視される理由

「翻訳」という部分だけをとらえると、翻訳能力に長けている翻訳者が必要です。しかし、「マニュアル翻訳」となると少し状況が変わってきます。なぜなら、マニュアル翻訳は、正しいことを正しくかつ誰にでも分かる言葉で表現していく必要があるからです。
特に、技術的な表現や機器の操作方法など、少しでも曖昧な表現が残る翻訳では、クレームや問い合わせへの対応が業務の大半を占めることにもなりかねません。さらには、曖昧な表現や正しくない表現に従って操作することで、大きな事故を生じる可能性も秘めています。

こうした事態を予防し、安心してシステムや機器等をご利用いただくためにも、「マニュアル翻訳」は重要であり、単に「翻訳」技術だけではなく、システムや機器等に精通した人材が必要なのです。

マニュアル翻訳にも難易度がある

株式会社平山では、さまざまな分野でのマニュアル翻訳を受託しておりますが、その中にも確かに難易度はあります。

まず、難易度が低めのものは、マニュアルとは少し違いますが、「社内規定」など、原文が何度も推敲され、判りやすく書かれている文章です。これらは、言い回しの表記ルールさえ最初に決まれば、翻訳としての難易度は低くなります。

逆に難易度が高くなるのは、「原文の質が低いもの」です。原文の表現に統一性がなかったり、指示が曖昧で的確でなかったりすると、翻訳した文章はさらに内容がわかりにくいものとなってしまいます。たとえば、新しい製品でマニュアルがまだブラッシュアップされていないものや、技術用語が多くて複数人で作成されているような場合は、翻訳前の原文理解に時間を要してしまうことになります。正確な翻訳をするには、まず原文理解が必須となるため、時間もかかりますし、難易度も高くなってしまうのです。製品によっては、間違った解釈によるマニュアルの誤訳は重大な事故につながることもあります。クレームの元となり、コールセンター業務を圧迫しかねません。あやふやな理解で翻訳することはできないため、発行元やマニュアル制作者へ問い合わせをすることも多くあります。

マニュアル翻訳に対する、HIRAYAMAの想い

株式会社平山では、クライアント企業様に向けて、マニュアル翻訳の担当者を派遣しております。翻訳者には派遣前に、技術翻訳の業界基準となっているグレイステクノロジー株式会社の研修を履修しています。マニュアル翻訳に特化した研修を履修した上で派遣するようなサービスは他社にはありませんから、これが大きなポイントといえます。
研修では、基礎的なビジネススキルや、正確に翻訳する語学能力はもちろんのこと、ルールを定義して徹底すること、緻密な作業を厭わず、分からないことは調べて確認するなど、高品質なマニュアル翻訳を保証できる人材を育成し、派遣しています。

平山の体制

本来はクライアント先で、オンサイトでの翻訳作業を行うことを前提としています。翻訳する製品を実際に目で見て理解し、マニュアル制作者にすぐに確認することができる環境で作業をすることが、翻訳業務の質を高めることになるためです。しかし、昨今の状況を鑑み、クライアントの状況次第では、在宅での翻訳作業という場合もあります。

平山の派遣社員が担当する業務はBtoBの製品マニュアルが多いのですが、これらは種類が非常に多く需要が高い分野といえます。たとえば、工作機械、建設機械、半導体製造装置、大型エンジンなどに対し、「導入・設置マニュアル」、「操作マニュアル」、「プログラミング・マニュアル」、「メンテナンス・マニュアル」、「パーツ・マニュアル」など、非常に多岐に渡っています。

現在は、日本の製造企業様からのマニュアル翻訳業務が多く、日本語から英語への翻訳を多く扱っております。日本の製品を海外へ展開していく、という分野です。しかしここ数年は、外国からの輸入製品の需要も増えてまいりました。特にIT業界においては、海外のシステムを日本へ導入するにあたってのマニュアル翻訳需要が大きいため、今後は、英語から日本語への翻訳業務も需要が増えるでしょう。現在はまだ、日本語から英語への翻訳業務が多いですが、いずれは50%ずつ程度になると予測しております。

まとめ

平山のスタンスは、正確に翻訳することや納期を厳守することはもちろんですが、技術や能力を提供することだけが業務とは思わず、社会人としての資質をきちんと守る、これを大事にすることです。平山からの派遣社員としての「平山の人材育成のノウハウを活かしたビジネス研修」もあるため、翻訳者である派遣社員は、自信を持って、派遣先での業務に就いていることと思います。
サービス詳細について
https://www.hirayamastaff.co.jp/mlp/manual/

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